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高原で秋の到来を告げる花

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当ブログの背景画像とロゴに使用している花です。
写真はトルコの黒海地方、トラブゾンの高原(Yayla)です。一面に咲いているのが野生の「Güz çiğdemi」。
「Güz çiğdemi」は日本語に訳すと「秋クロッカス」という意味。日本でよく知られるクロッカスと違い、秋の始めに花を咲かせます。
Yayla(高原)で暮らしている人々は、冬は雪で覆われてしまうため家畜を連れて山を降り麓の村へ移動します。この花はもうすぐ雪が降る季節になるから山を降りなさいと告げてくれるのです。人々はこの花を「vargit 出て行け」 「yıkılgit さがれ」などの名前で読んでいます。
空に向かってすっと花びらを向けているその姿。可憐なのに力強いですね。

トルコといえばチューリップ

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チューリップはオランダが有名ですが、原産はトルコのアナトリア地方です。トルコでは様々なところでチューリップのデザインを見かけます。モスクのタイルに、キリムや陶芸などの工芸品のデザインに。イスタンブールの街のなかにもチューリップのデザインがあふれています。

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春になると街中に植えられているチューリップが咲きほこります。日本では、春と言ったら桜ですが、トルコの春といえばチューリップでした。毎年楽しみにしていました。
写真はイスタンブールのアジア側のÇamlıcaという丘です。丘の頂上からはボスポラス海峡を挟んでヨーローッパ側の町並みが一望できます。カフェもあり現地の人々に人気のスポットで、いつも多くの人が散策に訪れています。

Kiraz çiçek チェリーの花

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トルコにも日本の春を思い出させる花があります。チェリーの木です。花の色は桜色というよりは白色に近いですが、その姿を見ると日本を懐かしく思っていました。
春には家々の庭で咲き誇り、日本と同じように花びらが舞います。ちがうのは、その後でとても美味しいチェリーが実ることです!(Vişneという、酸っぱいチェリーの時もありますが…)

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トルコから日本へ戻ってきてから子どもたちが恋しがっているもののひとつが、大皿いっぱいに盛って食べていた果物食べ放題状態です。
トルコは農産物がとても安いのです。チェリーはその中でも高い方なのですが、それでも1キロ400円くらいです。バザール(市場)でキロ単位で果物や野菜を買うのが日常でした。日本では考えられないですね。トルコの豊かさの一面です。